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たとえば、この「図説学習【日本の歴史】」で歴史の概念が変わるかもしれません。

イイクニつくるぞ鎌倉幕府—–の成立、1192年。語呂合わせで覚えて点をとる教科だと思っている人が多いじゃないですか。これまで読書をそんな風に考えてこなかった方に、自分の本の読み方はかなり一面的だったかもしれないと思わせるものです。

この本には考えなければならないことが提起されています。そして、それはどう生きるかという問題とかかわっています。

図説学習「日本の歴史」（旺文社）は、見て楽しく、読んで面白い、博物館や美術館のようなもの

あなたは今まで一番影響を受けた本はなんですか？

少し戸惑うかもしれません。本というものをただ面白く読んできたように思うものです。でも、どうやら読書は、その内容によって、自分の人生に大きな影響を与えるものとしてあるかもしれません。

１．真理はいつも少数者のものだった

國學院大學教授　樋口清之

見て楽しく、読んで面白く、しかも学校で学ぶ以上に、はっきり歴史の流れが頭に入るように考えて作られている、という理想的な本とは、おそらくこの本のことだろうと思う。

それほど私はこの本の出来ばえを見て感心した。ページをめくるだけで、一流の博物館や美術館を見てまわったような思い出が残る。

また至るところで、自分自身で考えながら歴史を学んだとき、それはただの暗記ではなく、発見のよろこびがある。それがほんとうの歴史の学習だと私は思う。

この本はお母さんたちにも、ぜひ見ていただきたい新しい歴史本だ。