プログラミングを学習してみたいと思ったとき、実際には何から始めていいのかわからないってことも多いと思います。
そもそもプログラミングで何ができるのかわからないこともあるでしょう。そんなときには身近なものを作ってみることをお勧めします。
ふだんAndroid スマホを使っているなら、スマホアプリを作ってみてはいかがでしょうか?
プログラミングの楽しさを体感できるかもしれませんよ。
アプリを作るのに必要なもの
コンピュータのプログラムを作成するためには、道具を揃えたり、環境を変えたりする必要があり、意外と面倒な作業が多いので、実際にプログラミングを行う前の準備段階で、あきらめてしまう人も多いです。
しかし、スマホアプリを作るだけなら、パソコンとインターネット接続環境があれば、簡単な操作であっという間に環境がととのいます。
Android スマホのアプリを作成するために必要なものは、「Android Studio」です。ずばりこれだけです。本当は、そのほかにいろいろと必要になってくることもあるのですが、そのときにも Android Studio が役に立ちます。
1. Android Studioのインストール
まずは「Android Studio」をインストールせなあかん。以下の手順で進めてな。
- Android Studioの公式サイトにアクセスする。
- 「Download Android Studio」をクリックして、インストーラをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを実行して、画面の指示に従ってインストールする。
Windows だけでなく、macOS や Linux 、さらには、 Google Chrome OS にも対応しています。以下のページにアクセスし、「Download Andoroid Studio」をクリックすると、ダウンロードとインストールを開始することができます。
2. 新しいプロジェクトをドラッグ&ドロップでアプリを作成する
インストールが終わったら、新しいプロジェクトを作成するんや。
- Android Studioを起動する。
- 「Start a new Android Studio project」をクリックする。
- プロジェクトのテンプレートを選ぶんやけど、初めは「Empty Activity」がおすすめや。
- プロジェクト名とか保存場所を設定して、「Finish」をクリックする。
Android Studio をインストールできたら、どんどんアプリを作成していきましょう。Android Studioi では、レイアウトエディターという画面で、パーツをドラッグ&ドロップして、アプリを作成していくことができます。プログラミングの知識がなくても、どんどんアプリっぽくなっていきます。
3. コーディング
プロジェクトが作成されたら、実際にコードを書いていくんや。簡単な例として、「Hello World」を表示するアプリを作ってみようか。
- レイアウトを編集する:
activity_main.xml
ファイルを開く。TextView
という部品がデフォルトで配置されてるから、それを編集して「Hello, World!」にする。
<TextView
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:text="Hello, World!"
android:layout_centerInParent="true"/>
コードを書く:
MainActivity.java
ファイルを開く。- 初めは特に書くことないけど、将来的にはここにいろいろな機能を追加していくんや。
プロジェクトの構造
図 1. Android プロジェクト ビューのプロジェクト ファイル。
Android Studio の各プロジェクトには、ソースコード ファイルとリソース ファイルを格納した 1 つ以上のモジュールが含まれています。モジュールには次のタイプがあります。
- Android アプリ モジュール
- ライブラリ モジュール
- Google App Engine モジュール
Android Studio ではデフォルトで、図 1 に示すようにプロジェクト ファイルが Android プロジェクト ビューに表示されます。このビューはモジュールごとに整理されており、プロジェクトの主なソースファイルにすばやくアクセスできます。ビルドファイルはすべて [Gradle Scripts] の直下の階層に表示されます。
各アプリ モジュールには次のフォルダが含まれています。
- manifests:
AndroidManifest.xml
ファイルがあります。 - java: JUnit テストコードを含む Kotlin および Java ソースコードのファイルがあります。
- res: UI 文字列、ビットマップ画像など、コード以外のすべてのリソースがあります。
実際のディスク上の Android プロジェクト構造は、ここで示した階層化されていない構造とは異なります。プロジェクトの実際のファイル構造を表示するには、[Project] メニューから [Android] ではなく [Project] を選択します。
すぐにイメージが確認できる
4. エミュレーターで実行する
コードを書いたら、エミュレーターで実行してみるんや。
- Android Studioの上の方にある「Run」ボタン(緑の再生ボタンみたいなやつ)をクリックする。
- 初めての場合は、エミュレーターを設定せなあかん。「Create New Virtual Device」をクリックして、適当なデバイスを選んで「Next」をクリックする。
- システムイメージを選んで「Download」してから「Next」。
- 最後に「Finish」をクリックしてエミュレーターを作成する。
- そのエミュレーターを選んで「OK」をクリックすると、アプリがエミュレーターで動くはずや。
もちろん Java や Kotlin といったプログラミング言語を使って、制御を行うこともできるので、操作に慣れてきたら、プログラムを書いてみるのもいいでしょう。また、Android Studiio の仮想デバイスを利用すると、アプリの動作やイメージをすぐに確認できるので、非常に便利です。
5. 実機でテストする
エミュレーターだけやと物足りんから、実際のスマホでテストするのもええで。
- スマホの設定で「開発者モード」を有効にする。
- 「USBデバッグ」をオンにする。
- スマホをUSBケーブルでパソコンに接続する。
- Android Studioで「Run」ボタンをクリックして、接続したスマホを選ぶ。
これで実際のスマホでアプリが動くようになるんや。
今回は、スマホアプリを作成するためのツール「Android Studio」について紹介しました。まずは、解説書などを片手に、いろいろ試してみてください。意外と簡単にスマホアプリが作成できてびっくりするかもしれません。
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まとめ
- Android Studioのインストール
- 新しいプロジェクトの作成
- コーディング
- エミュレーターで実行
- 実機でテスト
何なりとお申し付けください。