必見!EXCEL でローンの計算をすると毎月の返済額、支払額がすぐ分かる

家のローンを計算する Excel
家のローンを計算する

きょうは、エクセルでローンの計算を学びます。

住宅に車など、ローンを組んで買う人ってけっこういると思います。

低金利の時代が長い昨今では、高い買い物だと重くのしかかるのが利息です。

でも支払方法を少し変えただけで、金額がずいぶん変わってきます。

どうしてもお金を借りる必要があるなら、低利の融資制度を利用したいもの。では、すでに借金が膨らんで、返済に困っている人はどうしたらいい?

きょうはあなたと、エクセルでローン返済のシミュレーションを学習します。

1.ローンで月々いくら払う?

ローン
ローン

実は私は、住宅ローンを何十年来月々払っていました。まだまだ金利が高かった時代でしたが、徐々に金利が下がりだしても「まぁいいや!」と気軽に考えていました。そのうち金利の安い金融機関に借り換えというのがマスコミで喧伝されてきます。

「このままいくか」「借り換えするか」迫られていたのですが、機を見る商売にたけた姉が「一括返済したらどうか?」と親切にアドバイスしてくれました。そこで何百万かの金額を貸してくれたのです。今年やっと姉と妹に返済しました。プラスなにがしからのお礼金を払ったのはいうまでもありません。

住宅ローンの返済パターンは

  • 元利均等返済の固定金利ローン
  • 元金均等返済の固定金利ローン
  • 変動金利ローン

がありますが、多くの人が利用するのが、

1.毎月同じ額を支払い続ける「元利均等払い」

返済が進むにつれて元本返済分が増えます。返済期間を延ばせば伸ばすほど、払ったお金が利息に回ってしまうのです。利息を少なくするには支払期間を短くするしかありません。かといって、月々払える額も限界があるというもの。

例えば4000万円を年1.3%で35年払いで借りたとすると金利だけで総額1千万円にもなるのです。どのあたりまでなら頑張れるか払えるか考えてみたい。こんなときに頼りになるのがエクセルの「財務関数」です。

元利均等払いの概念図
元利均等払いの概念図

 

毎月返済額
毎月返済額

まず、この表を作ります。文字の入っている【A1~A3,D1~D3】を先に入力します。

 住宅ローンの資産は、エクセルで「返済予定表」を作ることです。返済予定表は本来、住宅ローンを契約すると金融機関が送ってくる書類ですが、これをローンを組む前に自分のパソコンで作ってみるのです。これなら、数年後に金利が上昇したとき、毎月返済額がどれだけ上がったかもすぐに試算できます。

まず借入金、利率、返済期間を入力すると、月々の返済額を計算してくれるのが、PMT (ペイメント)関数です。電卓を使うととても面倒な計算になりますが、関数を使えば毎月返済額が一発ででます。

毎月返済額
毎月返済額

毎月の返済額を求めるばあい、利率を月単位の「年利÷12」、返済期間も月単位で「返済年数×12」にします。期の単位をそろえて、毎月の返済額を求めるのです。

関数の引数
関数の引数
  • 「利率」には「年利を月割り」にします。
  • 「期間」には「月数に直す」
  • 「現在価値」には「借金なので【-1】にする」
  • 「将来価値」には「完済すれば借金【0】なので」投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値を省略すると、0を指定したと見なされます。

PMT 関数は元利均等返済の固定金利ローンのように、「金利固定」で「定額払い」における支払額を求められる関数です。年単位になっている金利と返済期間を月単位に換算し、借金金額をマイナスの値にした引数を指定するだけでよいのです。

=PMT(B2/100/12,B3*12,-B1*10000)

ボーナス払い併用にしたいばあいは、借入総額を毎月払い分をボーナス払い分にあらかじめ分けて、2度同じ計算をします。ボーナスが年2回を支給なら、利率は「年利÷2」、返済期間は「返済年数×2」です。数式の結果=94356 と出ました。

毎月の返済額

=PMT(B2/100/2,B3*2,-B1*10000)

「返済総額」はE2 マスに「=E1*B3*12」と入力します。
「利息額」はE3 マスに「=E2-B1」と入力します。

返済総額;うち利息額
返済総額;うち利息額
  • 毎月返済額が 94,356
  • 返済総額が 5,661,370
  • うち利息額が  661,370

500万円を、5%で5年間借りた場合の金額です。ちょっとキツイ返済額ですね。

ボーナス払い併用の場合は、ボーナス分の表を別に作り、上記の計算法の「12」を「2」に変えて計算できます。

  1. 「利息」「返済期間」「借入金額」から、毎月の返済額を計算
  2. 直前の「ローン残高」に「月」単位の利息を掛ける(500万円×0.05%/12カ月)
  3. 「返済額」から「利息相当額」を引く()
  4. 直前の「ローン残高」から今回の「元金相当額」を引く()

同じ計算を2回目以降も繰り返す。毎月の返済額が分かっていれば、掛け算・割り算・引き算を繰り返すだけで返済予定表ができあがります。

繰り上げ返済

ある程度のまとまった金額を前倒しで払い、その分の利息を節約する返済方法です。すでにローンを組んでいる人には、これを計算してくれるのが、CUMPRIC 関数(繰り上げ元金)と CUMIPMT 関数(繰り上げ分の利子)です。

CUMPRINC 関数
CUMPRINC 関数

図のように E5 に繰り上げ返済の開始月を「6」、E7に繰り上げ返済の終了月を「12」と適当に入力します。2年目の1ヵ月目なら13、3年目なら25です。

COMPRINC関数
COMPRINC関数

E7マスにはまず「-」を入力します。続いて「fx」をクリックし「COMPRINC」をクリックします。

「OK」をクリックすると繰り上げ返済に必要な金額が表示されます。次は「E8」マスをクリックし、今度は「CUMIPMT」を選び、上図と同じように入力すると「節約される利息額」が表示されます。どちらの関数も5つしか空欄が見えませんが、実際の入力欄は6つあります。

COMPRINC関数
COMPRINC関数

ボーナス払い併用の場合、繰り上げ期間は、ボーナス1回と月払い6回が1セットになる場合が多いようです。期の対応関係にきをつけながら、やはり2度に分けて計算します。

節約される利息額
節約される利息額

2.お金に困ったら Excel で「おまとめローン」

お金に困ったら「おまとめローン」

いくつもの貸金業者から高利で借金している人に、その返済資金を融資する方法です。つまり借り換えです。借入先を一つにまとめて、同時に、従来より金利を下げて、借り手の負担を軽くできる方法です。

1.おまとめローン

どれくらい負担を軽くできるのでしょうか。東京スター銀行が広告に載せている例を見てみます。(旧東京相和銀行の営業を譲受発足。)

おまとめ前
(3社合計)
毎月の返済額
42,000円100万円 を毎月2万円返済
50万円 を毎月1万円返済
50万円 を毎月1.2万円返済
返済額が毎月最大
12,725円
も軽減!

 

おまとめ後
(東京スター銀行)
毎月の返済額
29,275円利息:年利12.5%
返済額が毎月最大

※上記計算は、金利年率12.5% 返済年数10年 元利均等月賦返済により行っています。
※金利は年率9.8%・12.5%・14.6%の3種類から、当行所定の審査により決定いたします。
【2021年5月31日現在】とあります。

合計200万円を、12.5%の返済ローンに借り換えると、毎月の返済額が12,725円も減り、10年間では約150万円も負担が軽くなるのです。しかも原則として担保も保証人も必要ない。

42,000円×12×10=5,040,000円
29,275円×12×10=3,513,000円

※正社員だけでなく、契約社員や派遣社員の方もご利用いただけます。

簡単クイックチェック

以下の条件をすべて満たしている方がご利用いただけます。

  • ご融資時の年齢が満20歳以上65歳未満の方
  • 前年度の税込年収が200万円以上の方
  • 給与所得者の方で、正社員・契約社員・派遣社員の方
  • 過去に債務整理や自己破産をされていない方
  • 現在ご利用中のローンを延滞されていない方
  • 過去(6ヵ月以内)に当行ローンの審査で否決されていない方

3.Excel で将来設計してから運用を

将来設計
将来設計

運用は、将来の資金の必要から考えます。現役の場合、マイホームをどうするか、子どもの進学や結婚などはいつ頃になるかを考えて、人生のどういう時期にお金が必要になるかを把握します。一番お金が必要になる時を把握し、そこに照準を合わせた生活設計をする中で、余るお金は投資に回します。

漫然と生活をしていると、余裕資金は見えてきません。

日本人の老後は長くなる一方で、年金は確実に減っていく。それを考えると、教育負担が減った後も、大きなリスクをとった運用をするのは控えた方がいいね。

投信でも日本株だけだと大幅に下がることがあります。個人向け国債などの国内債券と、外国株式、外国債券に分散する投資が肝要です。そして投資は長期で続けないと意味がありません。

年金は実質的に減っていくことが決まっています。デフレが長く続いているので、預金をしているだけでも実質的な価値は下がり続けます。怖いのはお金の価値が目減りするインフレですが、2%以下でへばりついているので心配はありません。

いずれにしても、それらを避けるための保険だと思って、金融資産の一部は海外資産などに投資することは考えた方がいいです。

余裕資金とは?
余裕資金とは?

4.自分にあう住宅ローンをえらぶ

自分にあう住宅ローンを選ぶ

まずは、金利についてや。住宅ローンには大きく分けて「固定金利」と「変動金利」があるんや。固定金利は、借りた時点の金利がずっと変わらんタイプやから、将来の返済額が安定してるねん。一方、変動金利は、金利が市場の動きに応じて変わるタイプやから、金利が下がれば返済額も減るけど、逆に上がれば返済額も増える可能性があるんや。

次に、返済期間も重要やで。返済期間が長ければ毎月の返済額は少なくて済むけど、総返済額は増える傾向にあるんや。短期間で返済する方が総返済額は少なくなるけど、毎月の返済額は多くなるから、自分の収入と支出のバランスを見ながら考えなあかん。

それから、繰り上げ返済もチェックポイントや。繰り上げ返済は、予定より早くローンを返済する方法なんやけど、このときに手数料がかかる場合もあるから、契約内容をよう確認しとかなあかんで。

諸費用も見落としたらあかんポイントや。ローンを組むときには事務手数料や保証料、火災保険料なんかもかかるから、トータルの費用をしっかり把握しておくことが大事やねん。

最後に、自分のライフプランも考えながら選ぶのがええで。将来の収入や支出、家族のことなんかも含めて、無理のない返済計画を立てるんがポイントや。

せやから、住宅ローンを選ぶときは、自分の生活スタイルや将来のことをよう考えて、無理のないプランを選ぶんが肝心やで。ほな、ええ家買えるようにがんばりや!

住宅ローン商品選びの勘所をご紹介します。

住宅ローンは基本的に「金利タイプ」と「金利」を見ればよいです。そのうえで「保証料」など、金利以外にチェックするポイントがあるので、それを確認します。あとは、さまざまな住宅ローン商品の情報を集めて比較検討すれば、おのずと自分に合った住宅ローンの姿が見えてきます。

1.住宅ローン商品を比較するポイント

一番重要なんは金利やな。固定金利か変動金利かも確認せなあかんで。固定金利やったら返済額が変わらんから安心やけど、変動金利やったら金利が上がったり下がったりするからリスクもあるわな。ローン組む時にかかる手数料もチェックせなあかんで。事務手数料や保証料、繰り上げ返済の手数料とかいろいろあるから、細かいとこまで見逃したらあかん。

返済期間が長いと月々の返済額は少なくなるけど、総返済額が増えることもあるんや。自分のライフプランに合った返済期間を選ぶんが大事やで。元利均等返済と元金均等返済ってのがあって、どっちが自分に合ってるか考えなあかん。元利均等返済やったら毎月の返済額が同じで計画しやすいけど、元金均等返済やったら最初は多めに返済するけど、後々楽になるんや。

早めに返済できると利息が減るからええんやけど、繰り上げ返済ができるかどうか、手数料がかかるかどうかも確認しとかなあかんで。銀行によっては特典がついてることもあるんや。例えば、ポイントが貯まるとか、保険がついてくるとか、そういうのも見とくとお得かもしれんで。

    これらのポイントをしっかり比較して、自分に合った住宅ローンを選ぶんが大事や。焦らずにじっくり選ぶことがポイントやで。

    金利タイプ 

    • 固定金利の期間は何年か?
    • 変動金利のローンか?

    金利

    • キャンペーンの金利はあるか?
    • キャンペーン後の金利はどれだけ上がる?

    保証料

    • 無料か?
    • 有料ならいくらか?

    団信保険料

    • 金利に含まれるか?
    • 金利に別途上乗せか?別途年払いか?

    繰り上げ返済の手数料

    • 例えば「100万円」ならいくらかを調べる
    • 変動金利なら無料の金融機関もある

    繰り上げ返済の最低金額

    • 金融機関によっては1円からできるところも

    住宅ローン商品は「金利」が高いか低いかで選ぶのが基本です。しかし、団信保険料や保証料など追加でかかるコストは金融機関でさまざまです。繰り上げ返済を積極的にするなら、その条件も押さえておきます。

    2.金利だけがすべてではありません!”隠れた条件”もしっかり確認

    住宅ローン選びで気になるのが金利です。しかし、固定金利を変動金利などの「金利タイプ」によって金利は違ってくるし、金融機関が顧客を囲い込むための「キャンペーン金利(優遇金利)」を設けていることもあります。

    現在は超低金利の状態がずっと続いているので、将来の急激な金利上昇でも耐えられる家計でないかぎり、短期固定金利や変動金利を選ぶのは感心しません。将来のリスクを抑えたい人は、長期固定金利タイプと決めておくのが無難です。

    ローン比較サイト

    3.住宅ローンを選ぶ際のポイント

    自分に合った条件を優先的に考慮する必要があります。

    1. 金利 住宅ローンの金利は非常に重要です。低い金利を選ぶことで、返済総額が減ります。また、変動金利と固定金利を比較して、どちらが自分に合っているかを検討する必要があります。
    2. 借入限度額 自分が借りたい金額がローンの借入限度額に収まるかどうかも確認する必要があります。自分の希望する物件の価格と、自分が用意できる頭金を考慮して、借入限度額を検討しましょう。
    3. 返済期間 返済期間が長い場合は、毎月の返済額が低くなりますが、総返済額が増えることがあります。自分の収入や家計状況を考慮して、返済期間を決定しましょう。
    4. 手数料や諸費用 住宅ローンには、手数料や諸費用がかかることがあります。これらの費用も、総返済額に影響を与えるため、比較して検討する必要があります。
    5. 借入条件 金融機関によっては、住宅ローンの借入条件が異なることがあります。例えば、勤続年数や収入などの条件があります。自分が条件を満たしているかどうかを確認しましょう。
    6. 保証制度 住宅ローンには、保証制度がある場合があります。保証制度があると、金利が優遇されることがあるので、確認しておくことが大切です。

    自分に合った条件を比較して、慎重に選びましょう。

    あとがき

    Excelを使って住宅ローンの計算を行うことで、毎月の返済額や支払額を簡単に計算することができます。Excelには、様々な関数や数式が用意されており、これらを組み合わせることで、返済額や支払額を計算することができます。

    具体的には、Excelの「PMT」関数を使うことで、住宅ローンの毎月の返済額を計算することができます。この関数には、借入金額、金利、返済期間などの情報を入力することで、毎月の返済額を自動的に計算することができます。

    また、Excelを使って、支払い計画や借入残高の推移などをグラフや表にして表示することもできます。これにより、返済の見通しやローン全体の状況を把握することができます。

    ただし、正確な計算を行うためには、正しい数式や関数を使うことが重要です。また、Excelを使った計算結果は、あくまでも参考値として扱い、金融機関や専門家のアドバイスも参考にすることをおすすめします。

    コメント

    何なりとお申し付けください。