きょうは Amazon Web Services について学びます。
アマゾン・ウェブ・サービシズはクラウド・コンピューティングと呼ばれています。
ユーザーがデータやアプリを自分のハードウェアに所有するのではなく、ネットワーク上に存在するデータやアプリをその都度「サービス」の形で利用する仕組みのことです。
クラウドの利点と言えば「調達の速さ」「低コスト」「柔軟なスケール」ですが、クラウドベンダー各社は新たな価値として「インフラ管理がほぼ必要ない」ことを掲げてきています。
きょうはあなたと、なにもかもクラウドベンダーに任せ、デベロッパーはアプリの開発に専念できる Amazon Web Services について学習します。
1.AWS 認定資格とは?
資格をとるのに「 AWS がいい!」とはわかってはいても、「将来どうなの?」とか思っちゃいますよね?
Amazon Web Services は、ショッピングサイトでおなじみの Amazon が提供する企業向けクラウドコンピューティングサービスです。それぞれの頭文字をとって、AWS とも呼ばれています。Web 経由で利用できる世界最大級のクラウドコンピューティングプラットフォーム(以下クラウド)です。
このサービスは、サーバーやネットワーク、データベースなどをクラウドで提供するサービスです。もともと Amazon が使用していたシステムを他の企業が使えるように公開したのが始まりでした。
最初はサーバーやストレージのサービスしかありませんでしたが、現在ではおそらく200以上のサービスが用意されているのではないでしょうか。世界中の企業や政府機関などが利用しており、クラウドコンピューティングサービスではトップクラスのシェアを誇っています。
そんなあなたに、「転職に役立つのか?」について考えていきたいと思います。
1.AWS 認定資格の種類
AWS 認定資格はベンダー資格の1つ。エンジニア注目の IT 資格です。
IT 資格といえば「情報処理技術者試験」でした。国家試験であることから知名度、信頼度とも抜群に高く、社会人、学生を問わず年間数十万人が受験しています。
情報処理技術者試験はまず取得を検討すべき資格と言えますが、それ以外にも製品やサービスを提供する企業が実施している「ベンダー資格」も数多くあるんですね。最近特に注目されているのが、アマゾンウェブサービスに関する技術的な知識とスキルを問う AWS 認定資格です。
AWS 認定資格
現在のところ、9つの試験で構成されています。
役割別認定 | 専門知識認定 | |||
プロフェッショナル | ソリューションアーキテクトプロフェッショナル | DevOpsエンジニアプロフェッショナル | 高度なネットワーキング専門知識 | |
アソシエイト | ソリューションアーキテクトアソシエイト | デベロッパーアソシエイト | SysOpsアドミニストレータアソシエイト | ビッグデータ専門知識 |
ベーシック | クラウドプラクティショナー | セキュリティ専門知識 |
3つのレベルがあり、その順番で難易度も高くなっています。他にも専門性の高い知識を問う試験もあり、すべての AWS 認定資格は3年ごとに再認定が必要になります。
ソリューションアーキテクトはアソシエイトとプロフェッショナルの2つのレベルで実施されていますが、特に受験者が多いのが、ソリューションアーキテクトアソシエイト試験です。
そこに書かれている内容を隅々まで2回ずつ読んでください。何か大事なことを見落としてないか、そこに書かれているさまざまな条件や条項を頭の中で検討し、そのもたらす結果について熟考します。
2.ソリューションアーキテクト試験が注目される理由
ソリューションアーキテクト試験では、AWS におけるシステム設計の原則である AWS Well-rchitected フレームワークに従い、セキュアかつ堅牢なアプリケーションを設計および開発・構築する方法についての理解度を評価します。
AWS を利用するには、OS、ネットワーク、データベースなど多岐にわたる知識を必要とし、また実用面を AWS で行う企業も増えています。そのような理由からエンジニアが AWS の知識やスキルを学ぶことは、今後ますます重要になってくるはずです。
ソリューションアーキテクト アソシエイト試験は、それらを測るちょうどいい内容とレベルとされています。そのため AWS 認定資格の中でもまず取得すべき資格となっており年々受験者は増えています。
本書は、AWS 認定資格の中でももっともポピュラーな「AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」試験の対策本です。最新バージョンに対応しており、試験に役立つポイントをわかりやすく解説しています。
また別冊に模擬試験とその解答・解説を掲載しています。試験の種類、対象者、難易度、合格基準、試験の構成、試験の内容など、受験の際にこの別冊を携帯すれば、直前まで自分の知識を確認することができ、認定資格取得に近づくことができるはずです。
好奇心が強い方は、パワーショベルで土をすくうみたいに、多岐にわたる知識を片っ端から効率よく吸収していきましょう。
3. AWS はクラウドコンピューティングサービス
AWS はもともとアマゾンが使っていたシステムを他の企業も使えるように公開したのです。
最初はサーバーやストレージのサービスしかなかったものが、今じゃ150以上のサービスが用意されてるようです。
世界中の企業や政府機関などが利用してるってんだからすごい。おそらくクラウドコンピューティングサービスではトップクラス。
このサービスは、インターネットを介してアクセスできるコンピュータリソースを提供するサービスです。これには、データストレージ、データ処理、アプリケーション実行など、さまざまなコンピューティングタスクを実行するためのリソースが含まれます。
サービスを利用すると、ユーザーは自分自身で物理的なサーバーを購入・セットアップする必要なく、必要なコンピューティングリソースに柔軟にアクセスすることができます。一般的には、以下の3つの主要なクラウドコンピューティングサービスモデルが存在します。
- インフラストラクチャ(Infrastructure):仮想化されたハードウェアリソース(サーバー、ストレージ、ネットワークなど)を提供します。ユーザーは自身のアプリケーションやソフトウェアを実行するためのインフラストラクチャを、必要に応じて拡張または縮小することができます。
- プラットフォーム(Platform):アプリケーション開発や実行に必要なプラットフォームを提供します。ユーザーはアプリケーションのコードやデータに集中し、ホスティング、データベース、ランタイム環境などの詳細な設定や管理をする必要がありません。
- ソフトウェア(Software):アプリケーション自体を提供します。ユーザーはインターネットを通じてアクセスし、アプリケーションを使用するだけで、バックエンドのインフラストラクチャやプラットフォームについては気にする必要がありません。例えば、メールサービスやプロジェクト管理ツールなどが SaaS の例です。
これらのサービスは、リソースの柔軟性、スケーラビリティ、コスト効率を向上させるだけでなく、ユーザーにとってのメンテナンスや管理の負担を軽減することができます。また、このサービスは、大規模なデータ処理や高性能コンピューティングなど、リソースが必要な場合に特に有用です。
システムエンジニアの仕事は複数の異なる分野に及んでいます。時期で分けると大きく新規開発と運用があり、前者は新しくシステムを開発するもの、後者は稼働中のシステムを安定に保つものです。
顧客で分けると社外の顧客に提供して利益を得るもの、社内の従業員に提供して業務をサポートするものがあります。日常の仕事も様々で、サーバの構築、ソフトウェアのインストールや設定、プログラミングといった技術的なものがあります。
AWS Lambdaを使用したサーバーレスアプリケーションの設計
Amazon S3を使用したデータストレージの具体的なケース
このサービスは、大規模なデータ処理や高性能コンピューティングなど、リソースが必要な場合に特に有用です。
2.なぜAWS を利用するのか?
AWS を利用するメリットしては
サービスが豊富なため必要な IT インフラがすぐに揃うということと、クラウドの利点でもあるスケールアップやスケールダウンが手軽に行えるということがあります。
ちょっとサービスを作りたいともったらすぐにシステムを構築することができ、アクセスの増減によってサーバーの台数を気軽に増減することができます。
2020年2月には、総務相が、アマゾン日本法人の AWS を政府共通プラットフォームに採用すると発表しました。セキュリティを含めて AWS が一番優れていると判断したとのことですが、最近国内外で不正アクセスによるクラウドからの情報流出が懸念されています。
AWS を利用するメリット
- スケーラビリティが高い:AWS は、リソースの追加や削除が容易であるため、ビジネスの成長に合わせてシステムをスケーリングすることができます。また、AWS の各サービスは、自動的にスケーリングするように設計されており、トラフィックの急増にも対応できます。
- コスト効率が高い:AWS は、従量課金制度を採用しており、必要なリソースだけを利用することができます。また、AWS のリザーブドインスタンスやスポットインスタンスなどの料金削減オプションもあるため、コスト効率を高めることができます。
- セキュリティが高い:AWS は、世界中のさまざまな規制や法律に準拠し、セキュリティに関する機能やコンプライアンスに対応しています。また、AWS は、データの暗号化や DDoS 攻撃対策、不正アクセス防止などのセキュリティ機能を提供しており、高いセキュリティレベルを維持することができます。
- 多数のサービスが利用できる:AWS は、数百もの異なるサービスを提供しており、データベース、ストレージ、コンピューティング、人工知能、IoT、ブロックチェーン、サーバレスなどのさまざまな分野にわたるサービスがあります。そのため、様々なニーズに合わせたソリューションを提供することができます。
- グローバルに展開することが容易:AWS は、世界中に複数のリージョンを展開しており、そのリージョン内に複数のアベイラビリティゾーンを設けています。このため、AWS を利用することで、グローバルに展開することが容易になります。また、AWS は、異なるリージョン間のデータ転送を高速かつ安全に行うためのネットワーク接続サービスも提供しています。
AWSの資格を10週間でノーミス10連続合格して11冠を達成した話
以上が AWS を利用するメリットの一部ですが、実際にはさらに多くのメリットがあります。
3.AWS にはどのようなサービスがあるのか?
さまざまなサービスを提供する AWS ですが、よく使われているのが
- サーバーサービスの「Amazon EC2」
- ストレージサービスの「Amazon S3」
- 仮想ネットワークサービスの「Amazon VPC」
- データベースサービスの「Amazon RDS」でしょう。
これらのサービス名称は IT 系のニュース記事でもよく出てくるので、覚えておいて損はありません。またシステム管理を AWS 上で行うフルマネジメントサービスも用意されており、これらをうまく組み合わせることによって、高負荷に耐えうる、信頼性の高いシステムを少ない手間で運用できます。
表1に、これらのサービスの主な特徴をまとめてあります。
書籍「図解即戦力 Amazon Web Services の仕組みと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」では、上記サービスを中心に、入門者向けに図解でわかりやすく丁寧に解説しています。
※表1 AWSサービスの主な特徴
サービス名 | 概要 |
Amazon EC2 | マシンタイプや OS を自由に組み合わせて構築できるサーバーサービス。クラウド上で仮想サーバーを作成し、実行するためのサービスです。さまざまなサイズと構成の仮想マシンを選択し、オンデマンドでスケーリングすることができます。 |
Amazon S3 | 高機能かつ安全性の高いストレージサービス。スケーラブルなオブジェクトストレージサービスで、データのバックアップ、アーカイブ、静的ウェブホスティングなどに使用されます。 |
Amazon VPC | AWS で提供されたリソースを置いて構築する仮想ネットワークサービス。 プライベートな仮想ネットワークを構築し、AWSリソースに安全にアクセスするためのネットワーキングサービスです。 |
Amazon RDS | 主要な DBMS をすぐにつかうことができるデータベースサービス。簡単にセットアップできるリレーショナルデータベースサービスで、MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなどのデータベースエンジンをサポートしています。 |
Amazon が提供するクラウドコンピューティングプラットフォームは他にも提供しています。
- Amazon DynamoDB: フルマネージド型のNoSQLデータベースサービスで、高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。
- AWS Lambda: イベント駆動型のコンピューティングサービスで、コードを実行するためにサーバーを管理する必要がありません。必要なときに自動的にスケーリングされます。
- Amazon SNS(Simple Notification Service): プッシュ通知やメッセージングなど、リアルタイム通知を処理するためのマネージド型サービスです。
- Amazon SQS(Simple Queue Service): メッセージキューイングサービスで、分散アプリケーションの間で非同期メッセージを送受信するために使用されます。
- Amazon CloudFront: CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスで、コンテンツの高速配信とローカルキャッシュを提供します。
- AWS IAM(Identity and Access Management): ユーザー、グループ、ロールなどのアクセス制御を管理するためのセキュリティサービスです。
これらは一部のAWSサービスの例ですが、AWSは、インフラストラクチャ、ストレージ、データベース、ネットワーキング、セキュリティ、人工知能、分析などのさまざまな分野で幅広いサービスを提供しています。
実際にはさまざまなサービスがあります
4.AWS は必要な分だけ使うことができる
AWS では必要な時に必要な分だけリソースを調達することができます。
これはどういうことかというと、たとえば、あるショッピングサイトがあるとします。そのサイトでバーゲンセールを開催したとき、いつもの数倍、場合によっては数十倍のアクセスが集中することになります。
自前でサーバやネットワークの機器を用意したシステムでは、その処理能力に限界があるため、バーゲンセールの注文をすべて受け付けることができない可能性がでてきます。また、そのセールに対応できるように機器を用意すると、普段はそこまでの処理能力を必要としないため、余計な費用が掛かってしまいます。
AWS では、そのバーゲンセールの期間だけサーバ数を増やしたり、サーバの処理能力を上げるなどを簡単に行うことができます。また、バーゲンセールが終了した際は、その増やしたサーバをすぐにでも処分できるので、効率が良いシステムの運用が可能になるのです。
1.使った分だけお金を払う
AWS はサービスを使ったら、使った分だけお金を払えばよい従量課金制です。よって、先ほどのショッピングサイトの例では、バーゲンセールの際に追加したサーバなどのリソース分金額をいつもより多く支払えばいいのです。
そして、バーゲンセールが終了したあとに追加分を処分すれば通常の金額へ戻すことができるので、費用対効果の高いシステム運用ができるのです。
費用対効果の高いシステム運用ができるってことです。
5.AWS はブラウザから操作できる
このブラウザ上の操作画面をマネジメントコンソールと呼びます。
1.AWS のサービスは、Web ブラウザから操作することができます
この画面では AWS シンプルアイコンというアイコンを使って各サービスが分かるようになっていて、直感的にかつ無理なくシステムの設定などを行うことができます。
これらのサービスは、ビジネスや個人のニーズに合わせて使用できます。AWS は、世界中の多くの企業や個人にとって重要なインフラストラクチャーを提供しています。
AWS の多くのサービスは、Web ブラウザを通じて操作することができます。AWS は AWS Management Console と呼ばれる Web ベースの管理コンソールを提供しており、これを使用してAWS のリソースやサービスを管理できます。
AWS は、一般的なWebブラウザ(Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeなど)を使用してアクセスできます。AWS アカウントにログインし、AWS Management Console にアクセスすることで、インスタンスの作成や停止、データベースの設定、ストレージの管理、ネットワーキングの構成など、さまざまな操作を行うことができます。
ただし、AWSの一部のサービスはCLI(Command Line Interface)や SDK(Software Development Kit)を使用して操作することも可能です。CLI や SDK を使用すると、コマンドラインやプログラミング言語を介してAWS リソースを操作できます。これにより、自動化やスクリプティングなどの用途に適した操作が可能となります。
要約すると、AWS の多くのサービスは Web ブラウザから直接操作できますが、一部のサービスは CLI や SDK を介して操作することもできます。どの方法を選ぶかは、個々の要件や好みによって異なります。
1.コマンドでも操作できる
マネジメントコンソールは非常に便利ですが、AWS はコマンドでも操作できます。コマンドは次のような「AWS」で始まるもので、いろいろなサービス向けに用意されています。
AWS コマンドラインインターフェース(CLI)を使用して、AWS リソースを操作することができます。AWS CLI を使用すると、AWS コンソールを使用することなく、コマンドラインから AWS リソースを管理できます。
AWS CLIは、Windows、macOS、および Linux で利用可能で、Python で書かれています。AWS CLI を使用するには、コマンドラインから AWS アカウントにログインする必要があります。
AWS CLI を使用することで、EC2 インスタンスの起動、S3 バケットの作成、IAM ロールの管理、CloudFormation スタックの作成など、さまざまな AWS リソースを操作できます。また、AWS CLI を使用することで、スクリプトや自動化のためのコマンドラインインターフェースを作成することもできます。
AWS は日々アップデートしており、例えばそれまで英語によるものであったマネジメントコンソールが日本語にも対応するようになりました(正確には多言語に対応)。
今後もクラウドはますます機能が充実していき、その存在感は増してくるはずです。
6.AWS資格は、将来の就職で有利になる可能性
AWS資格(Amazon Web Services) AWS資格は、Amazon Web Services(AWS)クラウドプラットフォームのスキルと知識を証明するための認定です。AWSは世界的に広く利用されており、クラウドコンピューティングの分野でトッププレーヤーです。AWS資格を持つことで、以下のようなメリットがあります。
- 需要の高いスキルセット:AWSは多くの企業で採用されており、AWSの知識とスキルを持つことは非常に価値があります。AWS資格を持つことで、企業にとって魅力的な候補者となる可能性が高まります。
- 機会の拡大:AWS資格を持つことで、AWSクラウドに関連する仕事やプロジェクトの機会が広がります。AWSの専門知識は、さまざまな業界や職種で求められています。
- キャリアの成長:AWS資格は階層的な認定体系があり、基本的なレベルから専門的なスキルまで幅広くカバーしています。AWS資格を取得し、継続的にスキルを向上させることで、キャリアの成長が期待できます。
情報処理技術者資格(基本・応用レベル) 情報処理技術者資格は、日本国内で広く認知されている資格であり、IT関連の職種において有用です。情報処理技術者資格を持つことで、以下のようなメリットがあります。
- 基礎的な知識の証明:情報処理技術者資格は、ITに関連する基礎的な知識やスキルを証明するものです。企業は、応募者がITに関する基本的な知識を持っていることを求めることが多くあります。
- 就職・転職の強み:情報処理技術者資格は、特に日本のIT業界において重視されることがあります。資格を持つことで、就職や転職の際に他の候補者との差別化を図ることができます。
- スキルの幅広い活用:情報処理技術者資格は、ITの基礎的な知識だけでなく、応用レベルのスキルも証明します。これにより、幅広いIT関連の職種で活躍することができます。
ただし、これらの資格を取得すること自体が将来の就職やキャリアにおいて保証されるものではありません。資格を持っていることは一つの強みですが、他の要素(実務経験、プロジェクト実績、コミュニケーション能力など)も重要な要素となります。また、市場の需要や技術の進化によっても資格の価値は変動する可能性があります。
したがって、AWS資格や情報処理技術者資格を取得する際には、自身のキャリア目標や市場動向を考慮し、他のスキルや経験との組み合わせを検討することが重要です。
1.AWS 試験の勉強計画
目標の設定
まずは、どのAWS資格を取得したいのかを明確にします。AWS Certified Solutions Architect、AWS Certified Developer、AWS Certified SysOps Administratorなど、自分のキャリア目標や興味に合わせて適切な資格を選びます。
AWS 公式ドキュメントの学習
AWS の各サービスに関する包括的な情報が掲載されています。まずは、資格試験の対象となるサービスやトピックについて、公式ドキュメントを読んで基礎知識を身につけましょう。
オンラインコースの受講
AWS には公式のオンラインコースが用意されています。AWS Training and Certification ウェブサイトを訪れ、目標の資格に関連するコースを受講します。これらのコースは、試験の対象となるトピックを体系的に学ぶのに役立ちます。
ハンズオンの実践
理論だけでなく、実際にAWS のサービスを使ってハンズオンの実践を行いましょう。AWS の無料利用枠を活用して、EC2 インスタンスの作成や S3 バケットの設定など、さまざまな操作を試してみます。実践を通じて理解を深めることができます。
実践的なプロジェクトの実施
AWSの資格試験は、実践的な問題解決能力も問われます。AWSのサービスを活用して小規模なプロジェクトを実施してみます。たとえば、ウェブアプリケーションのデプロイやスケーリング、バックアップとリカバリの設計などを行うことで、実際の業務での活用に近い経験を積むことができます。
モック試験の受験
実際の試験に向けて、モック試験を受験してみましょう。モック試験は、実際の試験と同様の形式や難易度で問題が出題されます。
あとがき
”少しの勉強で誰でもとれる資格は役に立たない”といわれていますが、このAWSは違います。
資格だけでは稼げないが、注目の IT 資格 AWS 認定資格試験はあなたの転職に役に立つか?!
AWS 認定資格は、クラウドコンピューティングに関するスキルと知識を持っていることを証明することができ、転職に役立つことがあります。
AWS 認定資格は、AWS クラウドサービスを使用してアプリケーションを設計、開発、運用するためのスキルを証明することができます。これらのスキルは、AWS クラウドを採用している多くの企業で求められており、AWS 認定資格を取得することで、自分自身を差別化し、採用担当者から注目される可能性があります。
ただし、AWS 認定資格だけで転職ができるわけではありません。AWS 認定資格を持っていることは、あくまでも自分自身をアピールするためのツールの一つであり、実際のスキルや経験が求められることは変わりません。
そのため、AWS 認定資格を取得することで、より多くの就職機会を得ることができますが、それだけでなく、AWS クラウドを使用してアプリケーションを設計、開発、運用する実践的なスキルを身につけることが重要ではないでしょか、というのが「結論」です。
何なりとお申し付けください。